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探偵コラム

筆跡鑑定で筆跡や文書の偽造はばれる?鑑定方法や精度について解説

「筆跡鑑定ってどんな方法で行うの?鑑定精度ってどのくらい高い?」

「筆跡鑑定を行って、他人の筆跡を真似た文書がばれないことってあるの?」

このような疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか?

筆跡鑑定を行うような事柄が発生することは稀で、どこで鑑定依頼をするのか、鑑定方法や鑑定精度はいかがなものか知らない方も多いと思います。

そこで今回は、筆跡鑑定に関する詳しい概要や鑑定の精度などについて解説します。

この記事を読めば、筆跡鑑定について正しい知識を身に付けることができ、いざ鑑定を依頼する際にスムーズな対応を取ることができるでしょう!

筆跡鑑定とは?

まずは筆跡鑑定とは何なのか、どのような目的で行うのかなどについて具体的に解説します。

筆跡鑑定の概要

筆跡鑑定とは、ある複数の筆跡を比較して、それが同一人物によって書かれたものかそうでないかを識別する鑑定の一種です。

筆跡鑑定は、筆跡に個性として現れる筆圧や筆順、文字形態などの「書き癖」から、その文字を書いた人物を想定しながら総合的判定を行います。

鑑定を行っている専門家として、筆跡鑑定の団体に加盟している民間の業者、鑑識係にいた元警察官、書道の専門家などが挙げられます。

また、探偵事務所や興信所の中にも筆跡鑑定を行う業者が数多く存在しています。

鑑定の目的

筆跡鑑定が行われる例として、脅迫文書や偽造文書を書いた人物の特定、契約書や遺言書の筆者識別などがあります。

そういった鑑定目的を大きく分けるとすると、以下の3つに大別されます。

・鑑定書類等を裁判の証拠資料とする目的

・広範囲の調査対象から範囲を絞る目的

・容疑者を特定し容疑事実を明確にする目的

筆跡鑑定を行う上で重要なことは、調査の目的をあやふやにせず明確化することです。

調査目的が複数存在する場合には、目的別に分けて複数回鑑定を実施し、調査を進めていくと良いでしょう。

筆跡鑑定によって判明すること

筆跡鑑定では、専門の鑑定人による目視による分析検査、数値的や科学的な解析手法などの鑑定方法によって、筆跡の検査や分析が行われます。

その結果、以下のような数多くの事柄が判明することが期待できます。

筆跡の鑑定

・同一人物による筆跡かどうか

・自分の筆跡をごまかしていないか

・使用した筆記用具の種類

印刷物の鑑定

・同一の印刷物がどうか

・偽造されているかどうか

不明文字の鑑定

・不明瞭な文字や隠された文字

・改ざんされた文字

近年、裁判での筆跡鑑定の必要性が高まりつつあり、それに伴って筆跡鑑定の技術も向上しているので、鑑定を行うことで様々なことを突き止めることが期待できます。

筆跡鑑定の精度を上げるためには

様々なことが分かる筆跡鑑定ですが、鑑定によってどれだけ多くのことが判明するのかは、鑑定資料の質や筆跡鑑定人の知識・技術に依存します。

筆跡鑑定の精度をより高いものとするためには、以下のようなことが重要となります。

執筆時期の近い書類を複数準備する

鑑定精度を上げる上で重要なことは、執筆時期が近い筆跡を比較・分析することです。

特に、鑑定対象となる文書が書かれた日の前後に、比較対象となる書類等があれば高い精度の鑑定がしやすくなります。

このように複数の比較対象を準備することによって、問題となる書類の筆跡が他の比較対象とマッチしているかどうかを明確にすることが期待できます。

鑑定対象はコピーではなく原本を準備する

筆跡鑑定において、鑑定精度を上げるために最も重要と言えることは、その筆跡が原本であるものを準備しておくことです。

近年のコピー機の技術は高くなっているとはいえ、コピーでの筆跡鑑定だと筆圧や筆順などの分析が困難になるケースが多くなります。

更に、スキャニング偽造を見破ることも難しくなるため、原本であるかコピーであるかの違いだけで鑑定精度は雲泥の差とも言えるでしょう。

筆跡鑑定について高い知識と技術を有した鑑定人を選ぶ

今の日本において、筆跡鑑定人になるために必要な資格はなく、必要な条件さえ満たせば誰でも筆跡鑑定を生業にすることができます。

ですが、それゆえに筆跡鑑定人の中には、私的に有意な鑑定を行っている「エセ鑑定人」や「にわか鑑定士」と呼ばれる自称筆跡鑑定人が数多く存在しています。

せっかく筆跡鑑定に必要な書類の数々を準備していても、このような悪質な鑑定人に依頼をしてしまえば元も子もありません。

ですので、筆跡鑑定人を選ぶ際にはその鑑定人が以下のような基準に該当しているか確認することが重要です。

・日本法科学技術学会などの団体に所属している

・裁判所、検察、警察から鑑定を依託されている

・科捜研や科警研で法科学鑑定業務を行っていた経歴がある

・大学准教授以上の肩書きを持ち、鑑定対象について一定の識見を有している

・判例タイムスなどの書籍に筆跡鑑定の結果が掲載されたことがある

・鑑定対象に付随する公官庁業務受託経験者である

・鑑定制度の整備や鑑定の技術開発に寄与したと認められている

上記の項目をより多く満たしていればいるほど、筆跡鑑定人としての信憑性は高まります。

また、筆跡鑑定人によっては数的分析が得意だったりインク紙などの化学分析が得意だったりと専門分野が分かれているので、事前の情報収集をしっかり行いましょう。

どんな偽造文書でも高度な筆跡鑑定で嘘がばれる?(まとめ)

結論から述べると、どんなに鑑定技術に長けたプロの鑑定人でも全ての筆跡鑑定を完璧にこなせる訳ではありません。

むしろ、「どんなに難しいとされる筆跡鑑定でも可能です」と豪語している鑑定人ほど、質が低い鑑定を行っている可能性が高いです。

ですが、前章で述べたような筆跡鑑定の精度を高める要素をより多く揃えることで、精密に再現された偽造文書をも暴くことが可能になります。

そのためにも、原本となる文書や比較対象となる文書を良い状態で保存しておくとともに、鑑定人と目的意識を共有しながら調査を進めていくことが重要です。

これから筆跡鑑定を専門家に依頼する方にとって、この記事が少しでも参考となれば幸いです。

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